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【LIVEレポート・幕間ドラマ】ARGONAVIS 3rd LIVE CROSSING “Sound Only Live” DAY.1&DAY.2

【LIVEレポート・幕間ドラマ】ARGONAVIS 3rd LIVE CROSSING “Sound Only Live” DAY.1&DAY.2
media / 2020.06.08

2020年4月28日・29日に開催したキャラクターによる音声だけのLIVE”Sound Only Live” DAY1、DAY2の模様をレポートと幕間ドラマでお届けします。

DAY.1 GYROAXIA×Argonavis GUEST:FELIX from Fantôme Iris
DAY.2 Argonavis×GYROAXIA GUEST:宇治川紫夕 from εpsilonΦ

DAY.1 GYROAXIA×Argonavis GUEST:FELIX from Fantôme Iris

セットリスト

01.モノクロのキス(カバー)/FELIX from Fantôme Iris
02.誘惑(カバー)/FELIX from Fantôme Iris
03.銀の百合(新曲)/FELIX from Fantôme Iris
04.STARTING OVER/Argonavis
05.Steady Goes!/Argonavis
06.雨上がりの坂道(新曲)/Argonavis
07.流星雨/Argonavis
08.ゴールライン/Argonavis
09.AGAIN(新曲)/Argonavis
10.星がはじまる/Argonavis
11.MANIFESTO/GYROAXIA
12.現状ディストラクション(カバー)/GYROAXIA
13.曇天(カバー)/GYROAXIA
14.CORE PRIDE(カバー)/GYROAXIA
15.狂乱 Hey Kids!!(カバー)/GYROAXIA
16.READY STEADY GO(カバー)/Argonavis×GYROAXIA
17.IN MY WORLD Acoustic Ver.(カバー)/GYROAXIA
18.REVOLUTION(新曲)/GYROAXIA
19.SCATTER(新曲)/GYROAXIA
20.MANIFESTO/GYROAXIA
21.AAside/Argonavis×GYROAXIA

幕間ドラマ

レポート

2020年4月28日、29日に「アルゴナビス from BanG Dream!」による音声のみの体験型ライブ「ARGONAVIS 3rd LIVE CROSSING “Sound Only Live”」が開催された。
本ライブは開催延期となった3rd LIVEにて予定していたセットリスト、演出を基にキャラクターが織りなす”音”のみのLIVEとなる。
本稿ではDAY1の模様をレポートする。

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 ライブは蓮によるアナウンスからスタートし、会場から歓声があがる。
 そこに突如として鐘の音が鳴り響き、会場が暗転。
 夜の祭儀を思わせる音楽が流れるなか、Fantôme Irisのメンバーが舞台に現れた。
 ビジュアル系バンドである彼らは、それぞれクラシックな仮面を身に着けている。
 最後にFELIXがステージ中央から登場し、同胞を従えて眷属たちの前に立った。披露されたのはカバー楽曲『モノクロのキス』だ。
 一気にダークな世界へと引き込む妖艶な演奏により、会場の興奮は一気に最高潮に。
「我らの名は……Fantôme Iris!」
 両手を堂々と広げるFELIXの台詞に続き、カバー楽曲『誘惑』が演奏される。会場はFantôme Irisのイメージカラーである深い青紫に染まり、その歌声に陶酔する。
「存分に酔いしれて、その赤き血を捧げるがいい!」というヴァンパイアの王であるFELIXの命により、続けて奏でられたのは『銀の百合』。ギターのZACKは激しく体を揺さぶりステージを駆け回る。対してLIGHTはクールなギタープレイを見せつつも、ときおり王であるFELIXに熱い視線を向け、その忠誠を感じさせる。HARUはたおやかな見た目に反した力強い演奏で、お立ち台に足をかけてのパフォーマンスではその脚線美を見せつけた。寡黙なDのドラムはいつも以上の安定感で、ZACKの暴走にも動じない。
「ありがとう、愛しき眷属たちよ。次にまみえるその時まで、我らの王国で待っているよ」と妖しく語ったFELIXは眷属たちを従えて、闇に沈むステージへと消えていった。

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 一転、瑞々しい音楽とともにステージの両サイドから現れたのはArgonavisのメンバー。万浬、凛生、航海、結人が歓声のなか各位置につき、最後に中央のリフターから現れたのはボーカルの蓮だ。
 会場が青いペンライトの光に染まる中、『STARTING OVER』からライブはスタート。結人の「歌えー!」という煽りに会場もレスポンスし、「Only you can do it! Do it!」では声がひとつになる。
 続く楽曲は「帆をあげろ! 航海を始めるぞ!」という力強い蓮の台詞から『Steady Goes!』。0-1st LIVE から演奏されてきた思い入れのある曲に、各メンバーもさらに魅せる演奏に。ギターソロでは、結人はお立ち台でギターヒーローさながらのプレイを見せる。
 演奏を終え「最高に熱いLIVEにしようぜ!」とさっそく結人が決意表明。
航海「進化したArgonavisをお届けします」
凛生「全力で楽しんでいってくれ」
万浬「2日とも前の何倍も熱いライブにするから、余すところなく楽しんでね!」
蓮「2日間ありますが、1日1日、全て出し切って歌います!」
 各メンバーの力強い意気込みと共に、新曲である『雨上がりの坂道』と『流星雨』が続けて披露された。函館の街に虹がかかる様子と、夜空に星が降る様子という対照的な景色を爽やかに描いたふたつの楽曲に、会場が聞き惚れる。
 次に「皆で歌って下さい!」と蓮の煽りから、『ゴールライン』。普段の大人しい蓮とは打って変わった激しいパフォーマンスが、会場をダイナミックに圧倒。「今はまだゴールじゃない」と歌い上げる蓮に、会場はいつか辿り着くさらなる大舞台を予感したことだろう。
 コーラスから始まる『AGAIN』では蓮がそれぞれのメンバーにマイクを向け、その楽し気な様子には重ねてきたライブによる信頼関係を感じられる。結人がマイクにかぶりつこうとした際には笑いが起き、苦笑する航海がツッコミを入れるような仕草を見せた。
 蓮は「僕たちはまだまだ進んでいきます、これからも皆さんを勇気づける、支える歌をお届けし続けます!」と力強く語り、現在放送中のTVアニメのOPとなる『星がはじまる』を歌い上げた。

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 名残を惜しむArgonavisメンバーが去ったあと、スクリーンではボイスドラマが披露された。

 練習を終えてすぐ「明日も練習だ」と一方的に言い渡す那由多に礼音が反発。それに対し、賢汰、涼、深幸の他メンバーが我慢するようにと諭す。深幸は礼音の好物のコロッケそばを食べに行こうと誘い、涼はたくさんの飴を渡し、賢汰は食事を奢るという。礼音の不憫さと、いつもは見られないGYROAXIAのコミカルなやり取りに、会場からは笑いがあがった。

 そのころ練習を終えた那由多は蓮と遭遇していた。今回の対バンライブへの期待を語り「運命だ」という蓮に対し、那由多は「運命なんてくだらねぇ。すべて握り潰してくれる」と吐き捨てるのだった。

 ドラマが終わった瞬間、会場に激しいサウンドが響き渡る。その圧倒的な力を見せつつステージに登場したのはGYROAXIAのメンバーだ。最後にボーカルの那由多がステージ後方からゆっくりと現れ、ステージ中央でマイクの前に立ち『MANIFESTO』がスタート。天才的なボーカルと苛烈な演奏により、一瞬にして会場を真っ赤に染め上げる。そこに息をつく間もなく、強いカバー楽曲が2曲続く。原曲の魅力を生かしつつ、しっかりと自分たちの世界を魅せる様はさすがの一言。
 汗をかいた様子もないリーダーの里塚賢汰がマイクを取り、それぞれ意気込みを語った。
賢汰「2日間、どうぞよろしく」
礼音「俺たちGYROAXIAの音楽、楽しんでいってくれよな!」
涼「地球人のみんな、今幸せ? よかった。星に帰る日が近づいたかもしれないね」
深幸「良い子だ。今日はとことんサービスしちゃうぜ」
 と各メンバーは明るく語り、会場にも爽やかな歓声があがる。しかしそれを一刀両断するような「お前ら、準備はできてるんだろうな! 焼きつけろ」という那由多の台詞でピリッとした空気へと切り替わるのがGYROAXIAらしいところだろう。
 続くのは深幸による圧巻のドラムサウンドから始まる『CORE PRIDE』。同じくリズム隊の涼は宇宙人を自称しており、つかみどころのないキャラクターだが、難易度の高い楽曲をやすやすと弾きこなす姿は、さすがはGYROAXIAのベースといったところ。礼音もステージ上でターンし、ドラマティックな演奏で見せる。賢汰もいつものクールな様子とは打って変わった激しいギターリフで、リードギターとしての能力を見せつける。二人がひとつのお立ち台に足をかけ、ギターを奏でるシーンではひと際歓声があがった。

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 次はドラマパートに。那由多の指示により急遽設定された練習に礼音、涼、深幸が遅れてくることが判明。練習準備のため手があかず「適当にやっていてくれ」と言う賢汰に対し、「どいつもこいつも」と苛立つ那由多だ。

 ライブへと戻り、那由多は一人でステージに立った。カバー楽曲『狂乱 Hey Kids!!』がスタート。疾走感のある楽曲と共に、那由多がステージを縦横無尽に駆ける。たった一人ながら見劣りすることはなく、逆に存在感が際立つのは彼のカリスマ性によるものだろう。

 続くボイスドラマでは、那由多、賢汰、深幸のいるリハスタジオにArgonavisの航海と凛生が手違いで到着。

「一曲やっていかない?」とArgonavis二人に持ちかける深幸に「俺の音楽に雑音はいらねぇ」と激昂する那由多だが、賢汰も「いい機会じゃないか。今後、急遽サポートメンバーを背負うこともあるだろう。その練習になると思えば」と提案する。さらに「弟とやってみたいしな」という兄としての気持ちも賢汰は漏らし、両バンドのメンバーが合同で演奏することに。まさかの展開に、会場のテンションもヒートアップする。

 そしてライブに移り、激しいドラムソロから始まる『READY STEADY GO』がスタート。いつもとは違い、那由多、賢汰、深幸、航海、凛生の編成だ。これまでArgonavisのライブでも歌われてきたカバー楽曲だが、那由多の歌唱によって全く違ったラウドな印象に。さらに凛生はライブキービジュアルにもなっているショルキーを航海の隣に並ぶかたちで演奏したため、二人がひとつのマイクを使ってコーラスをするという新鮮な光景を見ることができた。

 ボイスドラマに戻り、GYROAXIAとの共同演奏を終えた凛生は「さすがに上手いな」とその実力を目の当たりにした様子。

 対する賢汰も「二人とも良かったよ。初めてで那由多についていけるやつは滅多にいない」と言い、那由多もそれを否定しない。さらに賢汰が「航海、上手くなったな」と褒めると、航海は真正面から受け取れないながらもわずかに嬉しそうな様子だった。Argonavis二人が去ったあとも、まだ礼音と涼は到着しない。そこで賢汰はアコースティックギターで演奏することを那由多に提案するのだった。

 ライブに戻り、賢汰と那由多によるカバー曲『IN MY WORLD』のアコースティックが披露される。GYROAXIAでアコースティックの演奏は初めてのことだ。いつもの激しさはぐっと抑えられ、切なさのある声で「運命なんてくそくらえ」と歌いあげる那由多の様子には、色気がにじむ新しい魅力があった。

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 ドラマパートでは、哀切を帯びた那由多の歌唱に深幸が「珍しいもん見たな」と語る。

 そこでようやくスタジオに礼音と涼が到着した。二人は「面白いことがあった」となにか満足そうだ。那由多も遅刻してきた二人に対し、想定されたほどは怒っていない。これでついにGYROAXIA全員が揃った。

「刻め!俺たちと生きる時を!」という那由多の宣言から『REVOLUTION』と『SCATTER』へ。人差し指を突き立てて天をさす那由多は傍若無人そのものだが、彼こそがジャイロを体現しているのだとメンバーの表情と演奏が示している。
 演奏を終えた那由多は「まだ足りねえ。お前ら!そんなもんじゃねえだろ!」と強烈に煽り『MANIFESTO』へ。インパクト抜群の礼音のギターサウンドによるイントロが、会場の熱狂をさらに掻き立てる。すべてを握り潰すようなパフォーマンスと共に「お前ら、何にも縛られんな!ここからは好きに騒げ!」という那由多の強烈なアオリによって、会場の熱狂がひとつに。観衆を指さし、強烈な視線で睨みつける姿に、これこそが旭 那由多だ!GYROAXIAだ!と実感できたのではないだろうか。
 そして那由多はアウトロが終わる前に、会場全体をぐるりと指さすと、もう用はないとばかりに去ってしまった。演奏を終え、残された他のメンバーも熱狂のステージを後にする中、深幸だけが優雅に会場へと一礼し、ウインクをひとつして場を後にした。

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 アンコールでは、GYROAXIAとArgonavisふたつのコールが。どちらも負けず劣らずの声量で、熱が拮抗していることがわかる。

 そしてアンコールに応えステージに現れたのは両バンド。驚くことに披露されたのは10人での編成による『AAside』だった。
 蓮と那由多が交互に歌い、サビでは二人の声が重なる。それを両バンドのメンバーの圧巻のコーラスが支える。この楽曲の新しい魅力がいっぱいのアンコールとなった。
 2DAYSで行われる「ARGONAVIS 3rd LIVE CROSSING “Sound Only Live”」。2日目はまた違った刺激に溢れるステージが見られることだろう。

【取材・文】鷹羽 知

DAY.2 Argonavis×GYROAXIA GUEST:宇治川紫夕 from εpsilonΦ

セットリスト

01.SCATTER(新曲)/GYROAXIA
02.曇天(カバー)/GYROAXIA
03.現状ディストラクション(カバー)/GYROAXIA
04.CORE PRIDE(カバー)/GYROAXIA
05.REVOLUTION(新曲)/GYROAXIA
06.MANIFESTO/GYROAXIA
07.unravel(カバー)/宇治川紫夕 from εpsilonΦ
08.ロキ(カバー)/宇治川紫夕 from εpsilonΦ
09.光の悪魔(新曲)/宇治川紫夕 from εpsilonΦ
10.雨上がりの坂道(新曲)/Argonavis
11.逢のうた/Argonavis
12.Steady Goes!/Argonavis
13.STARTING OVER/Argonavis
14.超夢宙閃隊〈スターファイブ〉より愛を込めて(新曲)/Argonavis
15.GO!!!(カバー)/Argonavis×GYROAXIA
16.天地ガエシ Acoustic Ver.(カバー)/Argonavis
17.ゴールライン/Argonavis
18.AGAIN(新曲)/Argonavis
19.VOICE/Argonavis
20.星がはじまる/Argonavis
21.AAside/Argonavis×GYROAXIA

幕間ドラマ

レポート

 2020年4月28日、29日に「アルゴナビス from BanG Dream!」による音声のみの体験型ライブ「ARGONAVIS 3rd LIVE CROSSING “Sound Only Live”」が開催された。
 本ライブは開催延期となった3rd LIVEにて予定していたセットリスト、演出を基にキャラクターが織りなす”音”のみのLIVEとなる。
 Twitterではトレンド入りするなど大盛況となったDAY1から一夜が明け、DAY2。予想を超えるDAY1に、あらためてライブが2日続くことへの驚きと喜びを感じた人も多いだろう。
 本稿では2日目の模様をレポートする。

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 ライブはArgonavisのボーカル、蓮の穏やかな会場アナウンスからスタート。
 しかしそこから一転し、暗転する会場に激しく掻き鳴らすような音楽が響く。赤いスポットライトの中、GYROAXIAのメンバー4人が舞台上に立っていた。最後にボーカルの那由多が後方から現れると、ひときわ大きな歓声があがる。ここからはジャイロの出番だと、1曲目はラップから始まる『SCATTER』だ。DAY1の疲れを見せない声の伸びと、腕で力強く宙を掻く那由多のパフォーマンスに煽られ、会場のテンションは一気に最高潮へ。
 熱狂のなか、各メンバーはそれぞれ2日目の意気込みを語った。
賢汰「DAY2もGYROAXIAの音楽を感じてほしい」
礼音「今日も最高の演奏をするから、楽しんでいってくれ!」
涼「みんなが手首につけてるライト、オレも持ってるんだよ。おそろいだね」
深幸「今日も格好いい俺のドラム、見せてやるよ」
那由多「お前ら!GYROAXIAの音楽を、その身に刻め!」
 続けて2曲目は賢汰と礼音のギターリフからスタートするカバー楽曲『曇天』。そこに髪を大きくなびかせた深幸のドラムサウンドが重なっていく。力強いサウンドと揺るぎないテクニックは、王者の風格を感じられる。3曲目はカバー楽曲『現状ディストラクション』。GYROAXIAの初登場となるライブで演奏された楽曲に、初めて見たときの衝撃を思い出した人も多いだろう。
「まだまだ行けんだろ!聞け!魂を震わせろ!」という那由多の煽りから、カバー楽曲『CORE PRIDE』へ。涼がふわふわとしたいつもの様子からは想像もつかない、5弦ベースでの技巧的なスラップを見せる。間断なく続いた『REVOLUTION』では、賢汰と礼音のギター2人がひとつのお立ち台に足をかけての演奏を披露。DAY1とは違った演出に会場が湧き立った。
「お前ら、この程度で満足してんじゃねえだろうな!最後だ。GYROAXIAの宣戦布告」という那由多の宣言から『MANIFESTO』の演奏。『どけよ運命 俺が通るぜ』という歌詞の通りに、彼らは実力ですべてを切り拓くに違いないと確信させる圧巻のステージとなった。

 DAY1と同様にアウトロの終了を待たずに去った那由多と、演奏しきった他メンバーが去り、暗闇の落ちた舞台。突如として不気味に響き渡ったのは、高らかな少年の笑い声だ。

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「おにーさんら、えろう楽しそうやなぁ。僕もまぜてくれへん?」という台詞と共に立っていたのは、εpsilonΦのボーカルである宇治川紫夕だ。そしてカバー楽曲の『unravel』を歌唱。抜群の歌唱力で、弦楽器を思わせるような澄んだ歌声だ。一方で悪魔的な毒が混じっていて、人を惹きつける魅力にあふれている。
「あんたら全員……弄ばれる覚悟はよろしおすか?」と続く2曲目はカバー楽曲『ロキ』。悪戯っぽさを増したロリポップのような歌声が、ステージにはいないツインボーカルを務める二条 遥の色気が混じったダウナーな声と合わさる。εpsilonΦのビビットなイメージカラーをそのまま歌にしたような、目の離せない一曲となった。
指を唇に当てた紫夕は「まだまだ遊び足りひんけど、この辺でおいとまさしてもらうわ。次で最後やから、しっかり僕を楽しましてな?」と語り、『光の悪魔』が歌唱された。バンドメンバーを思わせるぬいぐるみを投げ捨てて歌う姿は、子供の無邪気さと怪物じみた恐ろしさが奇妙に併存している。そしてこのステージ上でオリジナル楽曲の作詞・作曲・アレンジが『TK(凛として時雨)』であることが判明。会場から驚きの声があがり、紫夕の言葉の通り弄ばれるステージとなった。
「また遊んであげるから、それまでお利口さんにしときいや?」という台詞を残し会場は暗転、そこに紫夕はいなくなっていた。

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 次にステージ上で流れたのはドラマパートだ。一日目同様、ライブとボイスドラマによる構成になる。一日目はGYROAXIAの練習スタジオに、Argonavisの航海と凛生が手違いで入室。それがきっかけとなり両バンドのメンバーによる特別編成の演奏が行われた。

 それに続く二日目のドラマパートは、レポートの作成に焦っている結人から始まる。各メンバーに助けを求める結人だが、他メンバーはGYROAXIAも出演するライブイベントの準備が気になるようだ。自分たちよりも実力で勝るGYROAXIAとのライブに知恵を寄せ合って対策を練るメンバーとは裏腹に、蓮は那由多と同じステージに立つことをウキウキと心待ちにしている様子。

 そして偶然那由多と街で出会った蓮は「一緒にライブをできるのは運命だと思うんだ」と語る。そして「諦めなければ先に進める!僕は運命を信じてる!」と夢を膨らませた。

 ライブパートが終わると共に会場には青いスポットライトが点灯し、万浬、凛生、航海、結人がステージに現れる。メンバーが登場するたびに明るい歓声や名前を呼ぶ声があがるのは、GYROAXIAと対照的だ。蓮が最後に中央のリフターから上がり『雨上がりの坂道』からスタート。八幡坂の向こうにかかる虹のように、会場はカラフルなメンバーカラーに瞬いた。続いたのは『逢のうた』。「違ったセトリを用意しました」とDAY1で語った通り、初日では演奏されなかった曲となる。蓮は結人に肩を並べマイクを向け、一緒にそれぞれのフレーズを歌った。
 場を一気に爽やかなArgonavisの空気に変え、各メンバーは息を弾ませながら挨拶。
結人「昨日に負けないくらい熱いLIVEにしようぜ!」
航海「昨日来てくれた人もいるのかな?今日もよろしくお願いします!」
凛生「また最高の景色が見られそうだ」
万浬「2日間みんなに会えて本当にうれしいよ!」
蓮「みなさん、今日も最後までよろしくお願いします!それでは聞いて下さい!ここから始まる航海のうた!」
 歌われたのは、失われた船の星座から名前を取ったArgonavisを象徴するような『Steady Goes!』。ボーカル、歌詞、アレンジと常に変化し続け、演奏のたびに進化を感じられる一曲だ。蓮はお馴染みになった「宜候!」のポーズで会場を撃ち抜いた。続く『STARTING OVER』では結人と航海が同時に跳躍し、アクロバティックなパフォーマンスで魅せた。

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 そこからはドラマパートへ。

 新曲の練習のためスタジオで待つ蓮は、間違ってやってきたGYROAXIAの礼音と涼と遭遇する。どうやらGYROAXIAのスタジオに入室してしまった航海・凛生と互い違いになってしまったようだ。焦って賢汰に電話をかける礼音を尻目に、蓮はArgonavisメンバーが来るまでの間、マイペースに超夢宙閃隊スターファイブ(※作中特撮作品)のカラオケを始めるのだった。

 そして蓮による『超夢宙閃隊〈スターファイブ〉より愛を込めて』のライブがスタート。特撮好きな蓮が特に熱中している一曲で、蓮の内に秘めた熱血さを感じることができる。また、カラオケにも関わらず拳を突き上げて歌うノリノリな様子に、蓮の微笑ましい純真さも見られるだろう。

 ドラマパートに戻り、ようやくスタジオに到着したArgonavisの結人・万浬は礼音と涼の姿に驚く。

 すると涼から一緒に弾きたいという要望があった。そこに航海、凛生、深幸も合流し、混合編成での演奏を行うことに。しかし問題はドラムが二人いることだ。それに対し、いつも思いがけないことを言う涼から万浬と蓮のツインボーカルの提案が。驚く万浬だが、嬉しそうな蓮に押し負け了承する。DAY1とは違った”CROSSING”に、会場は嬉しい悲鳴に包まれた。

 そして蓮と万浬によるカバー楽曲の『GO!!!』。これまで何度も演奏され会場を熱狂に包んだ一曲だが、蓮と万浬のツインボーカルで歌唱されるのは初めてだ。会場を縦横無尽に駆ける万浬が加わったことで、跳ねるような楽しさがより増した。万浬が元気溌剌に「Bang!」と会場を撃ち抜くと、全員が縦揺れで応える。蓮が「この仲間たちの」と歌い上げる箇所では万浬・結人と腕を組み、2人との仲の良さが伺えた。結人の「Bang!」では礼音が撃たれたように崩れて見せるなど、いつもは見られないコミカルなやり取りも。

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 そして再びドラマパートへ。

 セッションを終えた両バンドメンバーは、お互いの力と魅力を再確認した様子。ジャイロメンバーが撤収したあと、航海・凛生・万浬の3人はコンビニに買い出しに出発する。

 スタジオに残った蓮と結人の2人は、アコースティックで演奏を始める。

 結人のカウントによる導入で、初めて披露されたのはカバー楽曲『天地ガエシ』。アコースティックによるカントリーなリズムは、これまでのArgonavisにはなかった雰囲気だ。肩を揺らしてニコニコと歌う蓮は「歌うことが楽しい!」と全身で語っている。

 コンビニから戻った3人は蓮が休む間もなく歌い続けていることを心配する。

 しかし蓮は「もっとArgonavisみんなの演奏で歌いたい!」と訴え、そのいつもと変わらない歌バカっぷりに全員が刺激された様子。やる気は十分、結人の「Argonavis、出航だ!」の掛け声と共に、演奏をスタートする。

 そして「全員で声を出して歌って下さい!」という蓮の掛け声から『ゴールライン』へ。スクリーンには砂浜で歌うMVが流れ、ライブと一体化した演出に。凛生の熱唱では大きく腕を広げる様子がMVと同時に映り、会場を沸かせた。そこからDAY1にて初めて公開され、ファンを驚かせた新曲の『AGAIN』へ。コーラスではメンバーと観衆の声がひとつになる。
続く『VOICE』は彼らのArgonavisへの『想い』を歌った曲だ。気持ちをリレーするように歌い上げる箇所では、それぞれが順にスクリーンに映り5人の声を会場に届けた。
「本日は誠にありがとうございました!一人で歌っていた僕を、結人と航海が見つけてくれて、凛生に出会って、万浬が来てくれた。僕は、僕たちは、運命の出会いを信じています!」と蓮は感無量の様子。続けての『星がはじまる』では、星のようなライトが降る舞台上で、会場に手を差し伸べて「諦める運命じゃないよね」と歌い上げた。どこまでも真っすぐな歌は、多くの人を元気づけるに違いない。

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 アンコールではステージ上にArgonavisとGYROAXIA全員が姿を見せ、蓮・那由多2人の伸びやかな声が重なる『AAside』が演奏された。心から楽しそうに歌う蓮と、険しい面持ちで熱唱する那由多は対照的だ。そして赤と青のライトが”CROSSING”する中、すべての力を出し尽くぞ、とばかりにギター・ベース隊が舞台を駆ける。それぞれの顔に笑顔があり、この2DAYSが最高のライブだったことを示していた。

 GYROAXIAのメンバーはそれぞれ会場に感謝を伝えて場を後にする。下手にハケる際、深幸が会場に向かいキスを投げると、黄色い悲鳴があがった。
 Argonavisメンバーもそれぞれ感謝と次回ライブへの想いを語った。最後には全員で手を繋ぎ、舞台上で横に並んで深く礼をする。ひときわ大きくなった歓声を浴び、手を振って名残を惜しみながら去っていった。

 ArgonavisとGYROAXIAという、まったく違うバンドの対バンながら大盛況に終わった「ARGONAVIS 3rd LIVE CROSSING “Sound Only Live”」。どちらも常に進化を続けおり、今後も目が離せない。

【取材・文】鷹羽 知