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2022.10.13Live/Event

「Argonavis TOUR 2022 RUN-UP」ツアーファイナル オフィシャルライブレポート

ボーイズバンドプロジェクト「from ARGONAVIS」に登場するバンド・Argonavisが、2022年10月10日、KT Zepp Yokohamaにて「Argonavis TOUR 2022 RUN-UP Tour Final」公演を行った。

本ツアーは2018年に活動を始めたArgonavisにとって初となるもので、10月1日のZepp Namba(大阪)、10月2日のZepp Fukuoka(福岡)、今回の横浜の3箇所で開催された。この横浜公演は全席完売となり、記念すべき彼らの初ツアーのファイナル公演を見届けようと、多くのナビ(ARGONAVISファンの愛称)が会場に駆けつけた。

開演前。ペンライトを手に期待でいっぱいの客席に、舞台の向こうからメンバーたちと思われる円陣の掛け声が漏れ聞こえてきた。これは演出ではなく、5人の気合が大きな声になって現れてしまった結果だったようで、微笑ましいハプニングに観客から拍手が上がった。
そして幕が上がり、目に飛び込んできたのはステージに設えられた坂道だ。Argonavisの出身地である函館の八幡坂を思わせるセットの前に、衣装やヘアスタイルを一新したメンバーが登場。「JUNCTION」でエネルギーに溢れたスタートを切った。

どんなに広い会場にも負ける気配を感じさせないボーカルの七星 蓮(演:伊藤昌弘)、力強く安定感あるギターでバンドを牽引する五稜結人(演:日向大輔)、堅実な人柄を思わせる演奏と、時折メンバーに向ける笑顔に和むベースの的場航海(演:前田誠二)、繊細さと大胆さを併せ持つ華やかな音と存在感のキーボードの桔梗凛生(演:森嶋秀太)、驚くほどパワフルになったドラムで皆を支える白石万浬(演:橋本祥平)。5人は続けて「Reversal」「Anthem」と、情熱的で痛快なロックンバーを投下、観客を熱くさせる。大阪と福岡の公演は配信がなかったため、ここまでの公演はごく限られたナビしか観られなかったが、このツアーを経てさらに一皮むけたと感じさせる演奏だ。

今年5月のライブで初披露された「心を歌いたい」は、心の叫びのようだった前回とはまた色を変え、より深い優しさに満ちていた。バンド5人での演奏は初となる「僕の日々にいつもいてよ」は、ピアノソロからドラムのカウント、ギターとベースの音とボーカルが一つずつ重なっていく流れが美しく、深く心を揺さぶった。続く「Y」ではメンバーとナビたちが両手を大きく広げるYポーズで一体となり、会場全体がほのぼのとした空気に包まれた。オープニングの3曲が観客を圧倒させるものだとしたら、次の3曲は、聴く人の心に寄り添うあたたかさが伝わるひとときだったと言えるだろう。

深い海に沈んでいくような、遠い夜空に溶け込んでいくような演出から、Argonavisらしく爽やかな楽曲の「星がはじまる」「Starry Line」、そして今回が初披露となる「迷い星」と、“星”をタイトルに冠した楽曲が続く。メンバーは演奏するのが楽しくて仕方ないといった顔や、ときには真剣そのものといった表情を見せていたが、その目に映る観客たちの笑顔は、文字通り星のように輝いて見えたことだろう。このライブを通して印象的だったことだが、この曲もまた演奏が終わったあと、観客たちの鳴り止まぬかのような長い拍手が響いていた。

少し切ない空気から一変、MCタイムではメンバーが大阪と福岡の楽しい思い出に花を咲かせた。各地のライブの盛り上がりはもちろんのこと、たこ焼きやモツ鍋、豚骨ラーメンなどの美味しいものを食べたのも印象深かったようだ。そんな和気あいあいとした雰囲気に続き、明るく元気いっぱいな「きっと僕らは」、ライブならではのアレンジで聴かせた「雨上がりの坂道」、そして5月のライブではラストを飾った「命のクリック」が披露された。Argonavisのライブに、音源とはまた全く異なる良さを感じる人は多いだろう。生で聴いてみて初めて、それぞれの楽曲の持つメッセージ性や新たな魅力に気づくことも。それは彼らが歌に込めた想いの強さが、聴く人にしっかりと届いているということにほかならない。

蓮が観客に向けた感謝の言葉とともに、「このメンバーとたくさんライブができて、皆さんに僕たちの音楽を届けられて嬉しい。これからも僕たちと、最高の1ページを作っていきましょう」と言い、このツアーが初演奏となる「BLUE ALBUM」が届けられた。結人と航海が並んで演奏し、その後ろで万浬がドラムを叩く。蓮は航海の肩に腕を回して歌ったかと思いきや、間奏では凛生のそばに行って満面の笑顔を見せる。会場全体が幸せの青い色と音でいっぱいに満たされ、いつまでも続いてほしくなるような余韻を残して本編は幕となった。

アンコールでは、キャラクターではなく素のキャスト5人として“台本一切なし”のトークが届けられた。このツアーのためにキャラクターに寄せたという髪色をいじりあったり、奢り合い(をしようとしたが失敗した)エピソードなどで観客を笑わせたり、今日までの日々について思い出話が弾む。過去にアコースティックのライブツアーは行ってきたが、バンド全員のツアーは今回が初だったため、これだけの距離を一緒に移動したり、共に過ごすことも初めてだったのだそうだ。5人は口を揃えて「嬉しかった」「幸せだった」と、このツアーのおかげでより仲を深めることができ、絆が強くなっていったと話した。さらに、ライブの前にはメンバー自らが自主練習を提案し、5時間もスタジオに入ったことも明かされた。お互いに忙しい中で予定を合わせ、助け合って努力したことが伺えるエピソードだ。

そして、賑やかでお祭りのような「What-if Wonderland!!」と、5人全員の歌声が響く「VOICE」を演奏した後、ここまで応援してくれたナビに向けて感謝の言葉とメッセージが贈られた。

日向大輔(五稜結人役)

「この3公演、5人でステージに立たせてもらえたことが嬉しいです。でもこの5人だけでなく、スタッフさんも含めてArgonavisなんだなとツアーを通して感じました。これからもレベルアップしていきますが、『ゴール』は目指しません! それを目指したら終わってしまうから。また夢をひとつひとつ見つけて……例えばもっといろんな場所、野外や海外でもライブしたいです! いつかまた必ず、皆さんと最高の景色を一緒に見られたらいいなと思います」

前田誠二(的場航海役)

「本日はご来場いただきまして、配信を観てくださって本当にありがとうございます。今回のツアーでは、この5人とプロジェクトの皆さん、会場にお越しくださった皆さん、画面の向こうで配信をご覧になってくれている皆さんと一緒にライブを作ることができて嬉しく思います。全国ツアーでも単発でも、皆さんももっとライブを見たいですよね! 僕たちはこれからも一丸となって頑張ってまいりますので、ぜひまた一緒にライブしましょう!」

森嶋秀太(桔梗凛生役)

「この5人だけでバンド練習をして、いつもスタッフさんに助けられているんだなとあらためて感じました。そして、こうして会場に足を運んだり配信で観てくださっている皆さんがいなければ、僕たちはライブができません。このメンバーとプロジェクトで一緒にやれて、すごく幸せな時間を過ごせています。ひゅーすけ(日向)も夢について言っていたけど、宇宙でライブしたい!(笑) それくらい、目指すところに向かって成長していきたいです」

橋本祥平(白石万浬役)

「いやー、(ツアーが)終わっちゃうなぁ! 寂しいしあっという間だったし、夢を見てるみたいな感覚です。このメンバーと一緒にどこかに行ける日がくるといいなと思ってましたが、実現して嬉しかったし本当に楽しかったです。贅沢な環境ですが、僕たちはただ乗っかるだけじゃなく、それ以上のことをやらないといけないなと思いました。あらためて僕たちはまだ上に行けると確信しましたし、皆さんといろんな景色を見たいです。これからも応援よろしくお願いします!」

伊藤昌弘(七星 蓮役)

「今回はRUN-UP=助走ということで、坂道……八幡坂の素敵なセットを作ってくださいました。これだけではなく、いつも僕たちを助けてくださるスタッフさんに今一度大きな拍手をお願いします! これまでArgonavisは『いろんなジャンルの人が集まってバンドをやっている』という感じでしたが、このツアーでみんなと一緒に過ごして、『同じバンドのメンバーがいろんな仕事をしている』っていう感覚になりました。それだけ5人がかけがえのない仲間だと感じられたのが、このツアーで自分が得た宝物です。皆さんの前でArgonavisとして歌うことがより楽しくなりましたし、本当に宇宙でライブができるくらいまで、これからもどんどんArgonavisの音を鳴らし続けていきたいと思います。ぜひ皆さんもついてきてください!」

このライブの最後には、彼らの始まりの大切な一曲である「ゴールライン」が特別な試みで演奏された。通常のライブでは、バンドの音に加えてシンセ音やコーラスなどのバックトラックを同期で流しているのだが、今回はそれを一切なくし、5人がステージで行う演奏のみで披露されたのだ。メディアミックス系の、キャスト自身が演奏を行うステージとしては前代未聞と言っていいこの演奏は、その場にいた誰もが納得するものだった。この瞬間、このライブを観た人だけが耳にすることのできた生の音と生の声――。それは何よりも力強く、これ以上ないほど真っ直ぐ聴く人の心に届いたからだ。彼らの想いや夢、愛情といったかたちのないものが、あの揺るぎない音になったということだったのかもしれない。

これまでに多くのステージを経験してきたArgonavisは、着実に成長を続け、さらなる高みへと登っていく。けれど彼らは、追いかけてくれる人を決して置いていくことはない。彼らや彼らが奏でる音楽は、「どんな困難があっても絶対に乗り越えられるし、夢にはいつか必ず手が届く」と、ひとりひとりを勇気づけてくれるような存在なのだ。背中に置かれた手のひらのあたたかさに涙が出るような、上を向き続ける力をもらえるようなツアーファイナルだった

[取材・文]玉尾たまお

公演概要

公演名:Argonavis TOUR 2022 RUN-UP
日程・会場: 10 月 10 日(月・祝)KT Zepp Yokohama(神奈川)
開演:17:30
Argonavis(七星 蓮:伊藤昌弘、五稜結人:日向大輔、的場航海:前田誠二、桔梗凛生:森嶋秀太、白
石万浬:橋本祥平)
詳細: https://argo-bdp.com/live/post-36383/

セットリスト

01.JUNCTION
02.Reversal
03.Anthem
04.心を歌いたい
05.僕の日々にいつもいてよ
06.Y
07.星がはじまる
08.Starry Line
09.迷い星
10.きっと僕らは
11.雨上がりの坂道
12.命のクリック
13.BLUE ALBUM
En1. What-if Wonderland!!
En2.VOICE
En3.ゴールライン

国内配信視聴チケット

価格:¥4,400(税込)
受付期間:10月2日(日)19:30~10月16日(日)21:00
アーカイブ期間:~10月16日(日)23:59まで
受付URL:https://eplus.jp/argonavis-tour2022/st/

※受付開始時刻になりましたらお申し込みが可能となります

海外配信視聴チケット

価格:¥4,400(税込)
受付期間:10月2日(日)19:30~10月16日(日)21:00
アーカイブ期間:~10月16日(日)23:59まで
受付URL:https://ib.eplus.jp/argonavis-tour2022-st

※受付開始時刻になりましたらお申し込みが可能となります
※全て日本時刻になります

※本公演の日本以外の配信対象地域は下記となります
オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、香港、インドネシア、イタリア、韓国、マカオ、マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、ポーランド、シンガポール、台湾、タイ、イギリス、アメリカ
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