Argonavis 0-BEYOND LIVE -始動- Report

2018.12.10 Mon.

アニメ、ゲーム、コミック、声優によるリアルライブなど様々なメディアミックスを展開する“BanG Dream!(バンドリ!)”の新プロジェクト、“ARGONAVIS from BanG Dream!(アルゴナビス フロム バンドリ!)”。
そのキャラクターとリアルライブがリンクするボーイズバンドである“Argonavis”の3rdライブが12月10日(月)に下北沢GARDENにて開催された。

会場は下手側に女性専用エリアが設けられていて、上手側は男性専用エリア、会場後方が男女混合エリアとなっている。今回の会場内の男女比はやや女性が多めだった。
青いペンライトの光が会場を満たし、「ここに来れば楽しいことがある!」、もはやそう確信しているのであろう会場が今か今かと爆発のときを待っている。

日向の「最高に楽しんでいくぞ!」の声に、会場が割れんばかりの歓声で応え、『Butter-Fly』(和田光司)でライブがスタート。
日向、前田、伊藤が台に乗って客席を煽る。パワフルな楽曲とパフォーマンスに、開始直後から会場は熱気に揺れた。
続いて、「ベース、前田誠二!」と伊藤が前田に呼びかけ。前田が『メリッサ』(ポルノグラフィティ)のメロディアスなイントロで2曲目へと誘いこみ、会場はさらに盛り上がっていった。

ここでMCへ。
「じゃあ改めて紹介させてください」と挨拶を始めた日向は、「いいですか?」と客席に問おうとして、「いいでしゅか?」と噛む。
続けて、「ポルノグラフィティ」という単語も噛んでしまった日向に、メンバーが「大丈夫? 緊張してる? 背中さするよ? ちょっと深呼吸しよ? お水飲んでね?」と冗談混じりに気遣い、彼らの微笑ましい関係性をうかがわせた。

日向、前田、森嶋、伊藤と自己紹介が続く。前田の名乗りが「可愛い~!」と会場をときめかせる。森嶋の名乗りには「もりしー!」と男性ファンの熱く野太い声援が響いた。
次の曲へいく前に伊藤が、
伊藤「声出していけますかー!」と男女それぞれに呼びかけ、「おー!」とエネルギッシュな声が会場から返る。すると今回からピンマイクを身につけた森嶋が、
森嶋「いいな、俺も今回、前、出れるんだ」とステージを駆け回る。
前田「森嶋さんが可動式になった!」とその様子を見ていた前田が感激していた。

続く3曲目は『ピースサイン』(米津玄師)。伊藤と森嶋による追い立てるようなツインボーカル、疾走感あふれる楽曲に、会場は熱狂の渦へと叩きこまれた。
テンションそのまま、『サムライハート(Some Like It Hot!!)』(SPYAIR)へ。
「飛べ!」と煽る伊藤。観客が飛び跳ね、グッズである青いタオルを頭上で回す。
日向はダイナミックなギターテクで会場の目を釘づけにしていた。

前田は「ありがとうございましたー! いやー暑いですねー!」と、わざとらしく持っているタオルで汗を拭き、ライブグッズを紹介。そののちに、『ALONES』(Aqua Timez)へ。
森嶋の軽やかなキーボードが印象的に鳴り響いた。

ここで伊藤が、
伊藤「森嶋さんと前ちゃん(前田)には一旦お休みいただいて」と切り出す。
前田が上手側にはける前に、ステージ中央にちょこんと座りこむ可愛らしい抵抗をしてみせたものの、森嶋に背を押されながら退場。
ここからは、元・シンガーソングライターの伊藤と日向によるアコースティックパートに突入。

伊藤「ひゅーすけ(日向)イントロよろしく!」の声に応えて響く日向のギタースラップ。アコースティックパートの1曲目は『君じゃなきゃダメみたい』(オーイシマサヨシ)。
リズミカルでノリの良い楽曲に、会場も一体となってコールをし、ヒートアップした。日向のテクニカルなギター、伊藤の伸びやかな歌声、二人の溶けあうハモりなど見どころが多くあった。

伊藤「夜中とかにLINEがきて、ひゅーすけ(日向)の『ここまでできるようになりました』って動画が健気に送られてきて」
練習中のエピソードが明かされると、会場からは日向へ「可愛い!」の声が飛んだ。

続く曲は『青いベンチ』(サスケ)。
日向がハーモニカでリードしてスタートする。二人の透き通った歌声が響くしっとりとした楽曲に、会場全体が聞き入っていた。

その後、森嶋と前田がステージに戻り、森嶋が“Argonavis”の由来を説明した。
森嶋「“Argonavis”の名前の由来は古くはギリシャ神話にありますアルゴ船という大きな船、この船の星座、アルゴ船座が元となっております。今はこの星座、存在してないんですよ。今は四つに分割されています。ほ座、とも座、りゅうこつ座、らしんばん座がひとつの船頭のもとに集まって大きなアルゴ船座という星座を作ります」
へえ、と感心したような声が客席から漏れる。
森嶋「“Argonavis”といえばすごくよく目にしてると思うんですけど、Twitterとかホームページのロゴとかに星が多いです。“Argonavis”は星をひとつのキーワードとして扱っております。そんな星をテーマにした曲を次は聞いてもらいたいと思います」

そして、『スターライトパレード』(SEKAI NO OWARI)が演奏される。ファンタジックでポップな楽曲が会場に響いた。

次のMCでは過去のライブについて振り返り、2ndからの参加である伊藤が、
伊藤「なんかさみしいな」としょんぼりしてみせると、
前田「これからはずっと一緒だから」と、前田が頼もしさを見せた。会場から「ヒュー!」と冷やかされつつも、称賛を送られる。
その2ndライブについて、アンコールで緊張していたと言う伊藤。

伊藤「リベンジしてもいいですか!」と『シュガーソングとビターステップ』(UNISON SQUARE GARDEN)に突入する。
メンバーがステージを跳ねまわり、伊藤がタンバリンを鳴らす。伊藤が歌いながら日向に寄り、リベンジ成功でしょう、とばかりにドヤ顔をのぞかせる一幕もあった。
そして、最後の楽曲は『GO!!!』(FLOW)。
BANG! と指を拳銃の形にして会場を打ち抜く伊藤に合わせて、客席も指の銃を掲げて応える。森嶋の歌声も響き、会場のボルテージをさらに一段押し上げた。

ここでステージの幕が下がるが、会場からアンコールが発生する。いつの間にか“アルゴナ”コールへと形を変えたコールは一向に鳴りやまない。
しばらくすると、さざ波の音が響き、期待のどよめきが会場内に次々と伝播していく。
そして、再び幕が開く。
同時に、ずっと空だったドラムに人影を見つけた会場から悲鳴じみた歓声があがる。

メンバーが5人そろっている!

ドラムのカウントから入った『天体観測』(BUMP OF CHICKEN)のイントロが流れる中、「オンドラムス、橋本祥平!」と伊藤が紹介。会場は歓喜の叫びであふれた。
5人そろっての初めての演奏。橋本が刻むリズムが狂おしいほど切ない楽曲をよりいっそう引き立てる。

橋本「みなさんこんにちは。“Argonavis”ドラム担当、『白石万浬』役、橋本祥平です。よろしくお願いします!」
改めて自己紹介をする橋本を喝采が包む。
そして、ステージ前方に5人が並ぶ。
日向「今日この『0-BEYOND LIVE』でメンバー5人そろいましたー!」
という宣言に、会場中が祝福に沸いた。

日向「登場の瞬間どうでしたか?」
橋本「やっぱ緊張してましたね。でも本当に早く5人でこのステージに立ちたいというのと、はしから見させてもらったんですけども、みなさん(※客席)のあたたかさが、ああ大丈夫だっていう安心材料と、出る前にみなさん(※メンバー)からのお手紙読ませていただきました。大丈夫です。楽しいです!」
と、早くも5人の絆を感じさせるエピソードが披露された。

そのあとで、今までシルエットで覆われていた“Argonavis”のキャラクターイラストが公開され、興奮の声が会場をどよもした。
イラストを見ながら、メンバー自身によるキャラクターの自己紹介が行われる。
また、キャラ原案の三好 輝、世界観・設定製作の毛利亘宏、ストーリー原案の中村 航といったそうそうたる製作スタッフの面々も紹介され、会場の盛り上がりはノンストップだった。

メンバーが定位置へと戻り次の曲を伊藤が紹介する。
伊藤「ついにそろいました“Argonavis”。ここから始まる航海の歌! 聞いてください、『Steady Goes!』」
今までのライブでも歌われてきたこのオリジナル楽曲。5人そろったことで、これまでよりさらに力強く、引き締まった演奏。会場は熱狂に揺れた。

日向「これから5人で今日からまた1歩ずつ歩き始めたいと思います。応援よろしくお願いします。そしてまだ今日は終わりじゃありません!」
そして1st Singleの発売決定、舞浜アンフィシアターでの1st LIVE開催が告げられた。

最後の曲の前に、メンバーが各々今日の感想や、感謝の気持ち、これからに向けての決意を語った。
日向「夢は願えば叶うと言いますが、願うだけじゃ夢は叶わないんです。目標があって諦めずに全力で走り続けない限り夢はつかむことができません。今は用いられることがなくなったアルゴ船座。だったらみんなで作ればいいんじゃないでしょうか!」など、熱い言葉が次々と飛び出した。

メンバー5人はステージ中央で円陣を組み拳を合わせ、全員で「アルゴー?」と掛け声をし、「ナビス!」とその拳を天井に突き上げた。
伊藤「最後に、“Argonavis”1st Singleの表題曲を演奏させてください。それでは聞いてください。『ゴールライン』!」

躍動感にあふれるメロディ、突き刺さるリリック、切々と訴えかける5人のパフォーマンス。観客は魅了され、会場は大きなうねりに呑みこまれる。これ以上はないと思われていた盛り上がりも限界をぶっちぎっていった。

冷めやらぬ熱気と高揚した雰囲気の中、5人はしっかりと手を繋ぎ、「ありがとうございました!」と全員そろって深々と頭を下げる。
会場にはいつまでも拍手が鳴り響いていた。

ドラム橋本祥平の加入により、ついに5人そろった“Argonavis”。だが、『ゴールライン』のリリックが示すように、終わりなきゴールに向けての航海は始まったばかり。
ここはまだ彼らのスタートラインだ。旅の中でなにを見つけ、なにを手にしていくのか、彼らの行く末をぜひ見守ってほしい。

文:佐野しなの 写真:西槇太一

[次回LIVE情報]

公演名 BanG Dream! Argonavis 1st LIVE
日時 2019年5月17日(金)
会場 舞浜アンフィシアター
開場 18:00 / 開演 19:00
出演者 Argonavis(七星 蓮:伊藤昌弘(Vo.)、五稜結人:日向大輔(Gt.)、的場航海:前田誠二(Ba.)、桔梗凛生:森嶋秀太(Key.)、白石万浬:橋本祥平(Dr.))
未就学児の入場不可
チケット料金 ¥7,000(税込)
ブシロードミュージック インフォメーション:https://bushiroad-music.com/contact/